※ここでの「ドル」というのはアメリカドルのことです。本ページでは「ドル」と表記します。
クレジットカード決済なら「ドル」より「円」のほうがお得?
AliExpressでは通常「円」での購入となりますが、設定で決済通貨を変更すると、「ドル」で購入することもできます。
ところで、「円」と「ドル」ではどちらで購入するのが得なのでしょうか?
実は、「ドル」で購入したとき、「円」で購入した時と比べて高くなったり、安くなったりします。
「円」と「ドル」で購入した時の比較
そこで、各クレジットカードで100ドルの商品を「ドル」で購入した場合と、「円」で購入した場合を比較してみました。
▼結果はこの通り
AliExpressで100ドルの商品を「ドル」で購入した時の金額
上記データから得られた平均値のみを表にまとめたものが以下です。
クレジットカード | 海外手数料 1.6% | 海外手数料 1.63% | 海外手数料 2.2% |
---|---|---|---|
VISA | 1円安い | 4円高い | 89円高い |
MasterCard | 4円高い | 9円高い | 94円高い |
JCB | 32円安い | 28円安い | 58円高い |
※上記はあくまで平均値です。ばらつきがあるので日によっては「高い」「安い」は入れ替わることもあります。
結果として、
●海外手数料が2.2%以上のクレジットカードなら「円」で購入したほうがお得
●海外手数料が1.6%や1.63%のクレジットカード(VISA、MasterCard)なら「円」でも「ドル」でも差はほとんど無し
●海外手数料が1.6%や1.63%のクレジットカード(JCB)なら「ドル」で購入したほうがお得(ただし誤差レベル)
となりました。
以前はドルで購入したほうが得だったのですが、最近はそうでもないようです
手数料1.6%や1.63%だったら、金額差が小さいのであまり気にしなくてもいいかもしれません
「ドル」で購入する場合、VISA・MasterCard・JCBでは、独自の為替レートに加えて海外手数料がかかりますので、合計すると市場の為替レートと比べると0.5円~5.5円高くなります。
なお、海外手数料に関しては「ご利用のクレジットカード名 海外手数料」で検索して調べてみてください。
「円」で購入する場合は、クレジットカード側の海外手数料はかかりませんが、AliExpress側で独自の為替レートがあり、市場の為替レートと比べると0.7円~3.5円高くなります。
「ドル」のほうがお得になる方法がある
「ドル」と「円」、どちらで購入するにも独自の為替レートや海外手数料がかかり、基本的には上乗せされる形となりますが、実はほとんど上乗せされない方法があります。
それは、為替手数料の少ない銀行で、円をドルに替えて、海外手数料がかからないデビットカードを使って「ドル」で購入することです。
ソニー銀行のデビットカード
海外手数料がかからない代表的なカードは、
ソニー銀行のデビットカード(Sony Bank WALLET)です。
これが最もお勧めのカードです。
為替手数料:無料 海外手数料:無料
ソニー銀行では円をドルに替える際の為替手数料がかからない上、デビットカードで決済する際の海外手数料もかかりません。
ソニー銀行の海外手数料について
ソニー銀行のウェブサイトから口座とデビットカードを作成することができます。
住信SBIネット銀行のデビットカード
次いでお勧めのカードは、
住信SBIネット銀行のデビットカードです。
為替手数料:1ドルあたり0.06円 海外手数料:実質無料(年間30回まで)
円をドルに替える際の為替手数料は、1ドルあたり0.06円と非常に低価格です。
デビットカードで決済するときの海外手数料が2.5%かかりますが、年間30回まで2.5%分がポイントバックされるため、年間30回までは実質海外手数料が無料となります。
住信SBIネット銀行の海外手数料について
住信SBIネット銀行のウェブサイトまたは住信SBIネット銀行アプリから口座とデビットカードを作成することができます。
Revolut のデビットカード
3番目にお勧めのカードは
デジタル銀行のRevolut のデビットカードです。
為替手数料:1ドルあたり0.4円 海外手数料:無料(平日のみ)
円をドルに替える際の為替手数料は、1ドルあたり0.4円と低価格です。
平日に限り、デビットカードで決済するときの海外手数料はかかりません。ただし、休日はデビットカードで決済する場合は、海外手数料に1.0%かかりますので、ご注意ください。
Revolutの海外手数料について
Revolutアプリから口座とデビットカードを作ることができます。
「円」と「ドル」で購入した時の比較
上記の海外手数料のかからないカードで、100ドルの商品を「ドル」で購入した場合と、「円」で購入した場合を比較し、約1か月弱の間チェックしてみました。
結果はこの通りです↓
AliExpressで100ドルの商品を「ドル」で購入した時の金額
上記データから得られた平均値のみを表にまとめたものが以下です。
デビットカード | 海外手数料 0% |
---|---|
ソニー銀行 | 289円安い |
住信SBIネット銀行 | 283円安い |
Revolut | 249円安い |
この通り、海外手数料がかからないカードで「ドル」で購入した方が安くなりますが、これらのカードは、海外手数料が無料である代わりに、クレジットカードのようなポイントが付きません。
大半のクレジットカードは1%のポイントが付きます。
1%のポイントを加味した場合は以下の通りです。
デビットカード | 海外手数料 0% |
---|---|
ソニー銀行 | 120円安い |
住信SBIネット銀行 | 114円安い |
Revolut | 80円安い |
「円」と「ドル」、どちらで購入しても、少額の買い物なら大きな金額差はありません。
ですが、高額の買い物の場合は無視できない金額差になります。
購入の際には「円」と「ドル」を意識して購入してみるのも良いかもしれません。